「つまりは何も存在しない。」

 まだ子どもの頃

 外部のものが 目というフィルターを通し 

 まるで別なものに映っているのでは という想像をしたことがある


 これまで

 自分はあくせくしているけれど

 実は周りのものは全て虚構なのかもしれない 


 そんな風に思ったのには

 何らかの根拠があったのだが 思い出せない 

 「そうかもしれない」なんて考える理由があったはず なのだが



 今を思えば


 その頃の自分は どんなだったのかなぁ と 不思議だ

 厭世的な気分でもなかったような気がする

 かえって冷静だったのか


 こんな


 他愛もないことを

 思い出している

 自分もまた


 よく分からない