デンゼル・ワシントンの魅力

 初めて見た映画は、トム・クルーズの「トップガン」だった。自転車に乗って映画館へ。わくわくの時間だったが、そういつも映画館へ行けるお金もなく、次の映画を見るまで、しばらーくの時間がかかった。その後の映画の思い出といえば、「となりのトトロ」を見に行った際、同時上映(あれは、意図的なのだろうか?)の「火垂るの墓」が最後まで見れずに映画館を出てしまったこと。「・・の墓」を最初に見ていたら「トトロ」を見れないところでった。危ない危ない。
 最近は「DVD」という便利なものが出来て、札幌圏なら1本100円という安価さだ。
 というわけで、時に「ごそっ」と借りてきて見るのが楽しみの一つになっている。
 たくさん借りてくる分、「あっ失敗」という作品も数ある中で、「デンゼル・ワシントン」さんの出ている映画は、毎度引き込まれて見ている。「お父さん」から「ボディガード」等々、幅広い役柄が当たっている方だが、そのどれもが(当たり前だが)「別人」を演じているのである。
 何本も映画を見ていると、「大事な役」どころに、なじみの役者さんが出てくる、というのはよくある話だ。別にかまわないのだが、役が違うのに、同じような間合い・話し方で演技をする時には、その映画自体への入り込み方が「浅く」なってしまうのだ。「良い映画なのになぁ」と残念に思う映画もちらほらある。そこに「演技」というものの深いところ・難しさがあるのだと思う。単純な話だが・・・。
 その点、「デンゼル・ワシントン」さんは違う。うん。いい役者さんだ。
 彼の作品で、まだ見ていないのが2本。期待期待。「失敗」だったりして。まぁそれはそれでよし。