「怒りに震えるときに。」

 怒りに震えるとき

 どこか そう 何か

 新しい自分が そこに生まれてくる感じがする


 めったにない ということと

 発散 ということと

 めまぐるしく変わる 自分の姿に あきれつつも


 自分は こういうところもある人間なのだと

 納得するしかない

 ただ その時 鏡があったとしたら あまり見たくない 


 そういう自分を

 許せない自分 と 許容するしかないあきらめの自分とが

 共存する

 

 我ながら

 複雑な人間だと

 のぞき込みたくなる まぁ 「単純な人間」など いないのだから どうだろう


 年を重ねるうちに 

 具体的な発散という形で 示せなくなっていく 人間としては

 内なる自分で処理しなければならなくなっていくわけで つらい


 が 


 

 何せ 腹が立つ

 しのごの いったとて

 結局 


 


 腹が立っている