「初 運動会。」

 今日は、記念すべき日。

 娘の小学校初運動会だった。

 保育園とは違う意識を私は持っていた。


 保育園とは「保育」の場である。

 親と離れて過ごす子どもの気持ちの安定に、目的の多くを置いている場だ。

 「小学校」からは異なる。子が「社会」へと出ていくことを想定した課程が始まったのだ。


 我が子はどう成長したのか。他の多くの子の中で、我が子はどう生きているのか。

 「他の子に負けたくない」というのではない。

 小学校という仮想「社会」の中で、とけ込めているかを確認するには、実際に集団の中での我が子を見

つめる以外にないのだ。


 徒競走6人中5位。

 運命走(運に左右されるという意味らしい)6人中6位。

 活字として表せる数値はこれだ。これだけを客観的に見ると、芳しくない。


 しかし、華々しい活躍だったのだ。周囲の子を同時に見つつ、そう感じた私。

 普段生活しているだけに、我が子の目を見るだけで「精一杯」を感じ取れる。

 そんな我が子を見て、心晴れる思いがした。

 
 うん。いい日。