「買えない 本。 」

 

 昔から そうなのだけれど

 私は 

 いわゆる「How to 本」が 買えない というか 買いたくない


 先日札幌に行った折 

 紀伊国屋書店で 気になる本を手当たり次第にちら見していた中にも

 そのタイプの本が あったのだ


 無論 超然とした人生のわけはなく

 人並み以上に悩むタイプなので

 書店のポップに かなり心動かされる


 「その本」もそうだった

 俗に言うと「仕事術」なのだけれど

 10ページほど斜め読み…


 よく書かれている 


 コンテンツ自体は 私も日々思う内容ばかりで目新しくはないのだが

 心理的なアプローチから 導かれるその手法に納得してしまったのと

 迷いなく「○○は△△!」と断じているところ(まぁそれがHow to 本だが)に羨望の思いだった


 
 迷いが晴れたようで

 自分が果したものがない中で 

 あまりにも納得してしまった危うさに 不安になってしまう


 なんだか テストの前に答えを見てしまったような

 気にもなるのだ

 自分は この本で勉強して そして何かをなし得たとして


 それは果たして自分の力になるのだろうか


 たぶんならない のだと思う

 私の場合は

 そう 心の奥底で叫んでいる 自分がいるのだ













 うん

 決して 


¥1,600を けちったわけでは…