「ショップPC」も立派PC

ひどく大雑把に書く。
 
 パソコンの部品というのは、以下の部品だ。各々にメーカーがあり、単品で売っている。

 マザーボードグラフィックカード、CPU、メモリ、光学ディスク(CD、DVD等)、ハードディ

スク、換気ファン。簡単なプラモデルより少ない数だ。

 マザー(母)ボードに各種部品をはめる・つなぎ、ケースに収めて「パソコン」となる。グラフィック

カードは、その機能がマザーボードに付属している場合もあるから、不要となる場合もある。ただ、OS

がVistaなら、購入が必要と思われる。

 
 「パソコン」として使うために、他には以下のモノが必要だ。

 OS、各種ソフト、キーボード、マウス、モニタ。

 使用目的によって、さらに付属品がいる。使い始めて買い足していく。

 今私が自宅で使っているのは、自分で組み立てたモノだ。

 自分で組んだために「保証」はないが、別段不具合なく動いている。


 職場で使っている私のノートPCは、「ショップパソコン」といわれているモノだ。

 国内有名メーカーが作ったモノではなく、PCショップが先に挙げた部品を調達、組み立てを行い「製

品」として販売しているモノだ。

 安い。

 各パーツの値段をバラで足しても、その値段を上回る。

 対して各メーカー製のパソコンの値段は、自分で作った場合と比べて同等か高い(だいたい)。

 
 同じ性能で安いのだから「ショップPC」をみんな買いそうなモノだが、そうはいかないようだ。

 同じ職場の人が私のパソコンを見て「それ何、どこの?」と尋ねてくる。

 そのたび「特長」を説明するのだが、誰も新しいPCに「ショップPC」を選ばない。

 
 メーカー製のパソコンを開けてみると分かる。

 各パーツは様々なメーカーのものが入っているのだ。そのメーカーのものではないモノが。

 狭いケースに入れるためにメーカーが独自発注した部品もあるが、まぁ「部品」レベルでいうと、大差

はない。

 先に挙げた部品が欠けることなく入っているだけだ。各種メーカーのが。

 同性能で高いメーカー製PCと安い「ショップPC」。

 価格の違いを埋めるモノは「信頼性」だ。「ブランド力」と言い換えても良い。

 
 この前PCを「新しく買った」という同僚からお古を頂いた。

 メーカー製のものである。

 開けてみた。

 PCの寿命で分かりやすい指標の一つに「コンデンサ」の膨張・破裂が挙げられる。

 コンデンサとは、基盤の上に缶ジュースのように並び立っている部品である。ケースを開けて見える基

盤はマザーボードだ。その上に無数にある部品である。

 そのPCのコンデンサには、見た目によく分かる変調があった。

 「頭」の部分がふくらんでいたり、ふくらみから「液」が漏れだしていた。

 メーカー製のものである。


 結局、部品には皆寿命がある。

 当たりはずれもあるだろう。

 
 PCが生活に欠かせないモノになってきた。

 でも意外に「いいもの」が売れていない。

 それだけ「PC」が動くことへの不安がある、ということだろうか。

 みんな同じ部品なのに・・・。