心の「休息」とは

肉体の疲労は、基本的に「(その部位を、全体を)休ませる」ことで解消される。では、心の「疲労」はどうだろう。肉体に好不調があるように、心の健康にも波がある。
 心の健康を短いスパンで表すと、「思うようになっている・できている」と感じる時が健康な時で、 「思うようにならない・なりそうもない」と感じる時が不健康な時と言える(かもしれない)。また、もう少し長いスパンで言うと、「やる気」がある時が健康で、「何もしたくない時」が不健康な状態と言っていい(かもしれない)。要は「次」につながる、また、つなげられる時は、良い状態で、つながらない時が、悪い。悪い時は、先が見えない。
 こんな時、心には、なにが必要なのだろう。まず必要なものは肉体と同じく心を「休ませる」ことだ。ただ、肉体と違うところは、「何もしない(たとえば眠ること)」ことが「休ませる」ことに直結していないところだ。なぜなら、心は、体が活動を停止していても、覚醒している限り動いているからだ。眠っている状態にしても、眠る前の心の状態が睡眠中の心に影響を与えている。
 心を「休ませる」には、「今」の「心」から離れることである。「心」を縛っている思念から、離れるのだ。仮にそれが人間関係なら、自分を知らない遠くへ行くこと等が必要だ。それが叶わないのであれば、「強制的に(なんでもかまわない。取って付けた理由でもいいのだ)」何か理由を見つけて「何か」を始める。そして周囲が見えなくなるくらい、熱中してみるのだ。最初は「熱中」のふりが出来ずに断念するかもしれないが、続けていくうちに、何か見つかる。なぜなら、心が「休みたい」状態というのは、新しいことを始める素地の一つだからだ。ただし、賭け事は×。逆に疲れてしまうから。
 つまりが、モチベーション(やる気)なのだ。1つのことにモチベーションが上がれば、全体のモチベーションが上がる。とってつけたことでも、そこでの効果は同じである。
とってつけてみよう!