知ったかぶりで「夢」を講義した日。

 今日、近所の子どもと遊んでいた時のこと。

 3歳くらいの小さい子が私に問いかけ、私が応えた。

 その返答を聞いた小学生が、がっくりしたような声で言うのだ。


 「おじさん。子どもの夢を奪っちゃだめだよ」と。

 私の言葉があまりにも当然で、大人の言い方で、まぁ「夢」が無いように聞こえたらしい。

 そう言った小学生に、私は次のように応えた。


 「夢は、おじさんがこの子にあげるんじゃないんだよ」

 「おじさんの言葉で無くなってしまうような夢なら、それは夢じゃない」

 「夢は自然に頭にできてくるんだよ。自分で創るんだ」と。

 
 その小学生は・・・。

 少し考え、つぎのように言い放った。

 「なんかキザだね」と。