「エクセルの迷路。」

 「エクセル」

 甘美な響きだ。

 マイクロソフト社の表計算ソフトである。


 マイクロソフトの宣伝をするわけではないが、まぁ一定の「市民権」を得ているソフトであろう。

 表計算のソフトなら、他にも優れているのがあるよ、というソフトの優劣の話は、ここでは置かせても

らう。

 「憧れ」だった。このソフトを一定の目的で使いこなせるようになるのが。まだ実現していないが。

 
 とうとう使う羽目になった。「羽目」という書き方は、ネガティヴな感がある。

 「憧れ」は「理想」であり、「理想」とは、なかなか実現しないことを指す。

 とりあえず、ほんの立ち読みから始めた。


 まずは「How toもの」から。

 しかし、良い本に巡り会えない。

 自分が読みたいページは、各本にまたがり、かつ割かれているページ数はわずか。こりゃ買えないよ。


 したいことができるのは、分かっているのだが、そこにスポットを当てた本がないのだ。

 できることが多すぎるのだ。このソフトは。

 写真の加工ソフト。動画編集のソフト。ワープロソフト。私が購入したソフトでこのような目にあった

ことはない。


 いっそ、手計算で・・・。とも思うが、一度狭い範囲でも表計算ソフトの恩恵を被るともうだめ。

 はぁーっ。

 仕事の締め切りは迫る。ためいきばかりで進まない・・・。