「高野連の人たち。」

とても大変だと思う。この団体の方々。

 同情したいが、してもどうにもならない。

 しかし、難儀なことになったものだ。

 
 今回の騒ぎの論点はどこなのか。

 高校生にお金を渡していたことか。違う。

 「スポーツマンシップにのっと」っていないこと、らしい。

 
 どこの世界でも優秀な人材というのはいるものだ。

 私は凡人だが、「すごい人」に「投資」することは、ある意味当然だと思うのだ。

 自分も投資されたい、なんてね。じゃあ頑張ろう、となる。こういった行為自体は問題ない、と思う。

 
 渡されたお金は、高校生のお小遣いに反映されるか。そんな訳はない。親が管理するに決まっている。

 例え保護者が別なことにお金を使ったとしても、悪いのは保護者である。

 親は子どもに当然ポジティヴな感情を抱くはず。誇らしいだろう。認められた証なのだから。


 ポイントはお金だ。

 オリンピック選手が、CMに出る。

 大会で賞金をもらってしまったから、オリンピックに出られなくなる。そんな話題と似ている。


 前者の話題は既に解決されつつある。やむを得ないだろう。実情に合わせよう。そんな流れなのだ。

 「スポーツマンシップ」の概念が変わり始めているのだ。既に。

 しかし、この流れを高野連の人たちに読め、というのは無理だ。


 「こうなることを見越して手は打てなかったのか」打てないですよ。

 心底野球が好きな人たちで構成されているのだから。

 高校野球が始まったら、一番に見たい人たちですよ。たぶん。


 スポーツマンたちだから、変わらぬ「スポーツマンシップ」を望んでいるんです。

 時代に合わせて変えていこう、なんてできないのだ。

 ただ、「規約」というものが彼らを縛り、こんな事態なのです。「規約」にあるから処置せざるを得な

い。

 
 もともとはプロ野球から始まったこのお話。肝心のプロ野球は、もう静かになってしまいました。

 誰も得をしていないこの話題。

 高校野球が通年なら、こんな話題も長続きせずみんなTVにかじりついているはずなのに・・・。


 早くこの話題が小さくなりますように・・・。