「男尊女卑の実感は」

 「男はつらいよ」シリーズを悪く言う人に出会ったことがない。

 「女もつらいよ」なはずなのに。

 全シリーズ見ていないから確かなことは言えないが、「男はえらいよ」の映画ではないからだろう。


 単語・慣用句等で「男女間」の格差を表す言葉は結構あるのだ。

 「男女同権」の名の下に、それを一つ一つ直していくのは、やや過敏なのでは、と思う。

 「男女」は違うのだ。

 
 一見「格差」が感じられる言葉でも、立ち止まって考えると「性質」の違いから成立している言葉だっ

たり、文化的な違いからできていたりする。

 それぞれの持ち味があって当たり前なのだ。
 
 「言葉」は「文化」だ。そうやすやすと替えてはいけない。ただし替える必要がないとは言わないが。


 「男」派「女」派といった2つに区切り、双方でやり合おうとする見方こそ問題である。

 人間の本質は性別ではなく、人格だろうから。

 諸々の制度上、「男女」の格差は存在する。「不利益」という形で。それは是正されるべきだろう。

 
 私個人的には、「女」の人と見るや「ははぁ-(ひれ伏すイメージ)」である。

 こわいからでは、たぶんない。

 「争う相手」としては勝ち目のない(かなわない)相手だと心の奥底で思っているのだ。