「カルテ」には「パチンコ症候群」と・・・

 パチンコは、病気だ。「熱(中)」が出る。「(お金を)吐き気」がする。結局「ウィルス」なので、最後は、「(家庭・定職)細胞」を破壊し、終焉となる。
 私は2時間で「18万」勝ったことがある。だから、その魅力も十分承知している。
 今「勝った」と書いたが、そうなのだ。パチンコの魅力は「勝つこと」。どうしてパチンコに人が行くかというと、「(お金を儲けたい、ではなく)勝ちたい」からなのだ。身近に「パチンコ」をやめさせたい、という人がいる場合は、このことを頭に置いて、呼びかけて欲しい。
 日常の生活で勝ち慣れている人(成功している人)は、パチンコには行かないと思う。パチンコに行く人の人生の背景として「職場(家庭・学校)ではつらい(負けてる)ことが多い」なんて状況が結構あるのではないだろうか。パチンコは、そんな人の墓場だ。
 10人に1人が、「+(プラス)」になることがパチンコ屋さんの業務健全(もうけ維持)化に必要だそうだ。つまり、他の9人がお金を吐き出さなければいけない。「いや、あの店は違うよ。昨日はみんな勝ってたよ」なんて言う人もいるでしょう。しかし、違う。毎日1年間、同じパチンコ屋に最初から最後まで居続けて調査してみよう(無理と思うが)。「確かにそうだ」と思うはず。確率の「波」にだまされてはいけないよ。小学生の時、確率の勉強で、オセロの駒(白黒)を50回投げ、その「白」と「黒」の数を記録して結果を見る、という勉強をした。どうなるか。「25-25」となることもあるが、「10-40」になることもある。確率1/2でさえ、こんなにも「波」があるのだ。確率1/3??の「パチンコ」で、どれくらい「波」が激しいかは想像もできないくらいだ。まして「勝ち続ける」ことなんて・・・。パチンコの雑誌、漫画本。たくさん出てますね。「勝てない」から出てるのだ。「勝つ」ことに「ニュース(希少)性」があるから、出続けるんですよ。「バイブル」たらんとして。
 私を救ったのは「奥さん」だ。約30万の借金も奥さんに毎月5000円ずつ(一応)返した。しかし、これでもまだ病魔の影響は残っている。パチンコに関して、奥さんの心には、一生猜疑心が残るのだ。うん、つらい。つらいが、仕方ない。
オシム監督は「敗戦が次につながる」と言ったが、「パチンコ」の敗戦は、次は「勝ちたい」という耐性菌の出現に他ならない。「どうしてもやめたくない」「やりたい」という人は、以下の状態に自分を整えてから、行くことにしよう。
 1 実生活で「(成功する)勝つ」
 2 元気だ(肉体・精神が健康)
 阿佐田哲也の小説「麻雀放浪記(1969~)」で、登場人物の誰かが言って(?)いた。「負けてる奴の逆を行く(賭けるんだ)んだ」と。「ついていない」人が「つく」ことはないらしい。まぁ「つき」を信じているならば。