タミフルの副作用が話題だ。
私を含め、「薬」に依存しなくては生きていけない現代人を象徴している話題だ。
「病」は、自然治癒するものと、そうでないモノに分けられる。
前者の場合、服薬とは、症状が緩和され、罹患しながらにして通常生活が営めるようにする行為だ。
つまり、極論だが、飲まなくても良いのだ。
ただ、服薬をしない場合は、絶対安静など他の行為が不可欠だ。じっと耐えなくてはいけない。病状に
よっては、社会からの隔離が必要な場合もあるだろう。時間が必要なのだ。数日欠勤すれば「クビ」なん
てことがありうる現代では難しい。やはり飲まなくてはいけないのだ。
後者は悲惨だ。延命措置もしくは奇跡(最適な医療ケアが発見されるまでの「つなぎ」)を待つ行為な
のだから。そういった「命の瀬戸際」にたっている方は、「副作用」など怖くない。「生きたい」の気持
ちだけだ。自分のため、我が子のため。
「服薬」する「勇気」が必要なのだろうか。
鳥インフルエンザが話題となり、備蓄政策が軌道に乗り始めた矢先の今回の事件。
なくなった方の無念を無にしないためにも、善処を期待したい