「分け入っても分け入っても山。」

 きれいな空気

 青い空
 
 水の音

 
 山に入ると ささやかな刺激が

 脳を刺激する

 くたびれている身体に鞭を入れ 歩いた


 がけには ヤマザクラが ささやかに咲いている

 どかーんと 青々とした葉を 恥ずかしげもなく

 鎮座する植物も


 数ヶ月前まで雪のの中だった植物たちが

 今 劇的に 成長している

 そのみずみずしさは うらやましいほど


 講釈する人がいて メモを取る人がいて 写真を撮る人がいて

 山は どんな存在も 

 受け入れてくれる

 
 許す 許さないもない

 ただ 在る

 途方もない 大きさだ