「チベットと中国とオリンピックと。」

 今 世界でいくつの紛争が起こっているのだろう

 その一つだからと 

 十把一絡げにする訳ではもちろんない。

 
 平和ぼけの一日本人として

 勝手なことを と お叱りを受けることを覚悟で

 ふと感じたことを 書いてしまう

 
 

 チベットが抱えている問題も 

 これまでに多くの犠牲者を出し 現在に至っている

 中国当局の発表が 全てを伝えていないことも 事実だろう


 今回 たった一つの「聖火」がリレーされているが

 さながら 紛争の炎が リレーされているようだ

 しかし この炎は チベットに平和をもたらすか というと どうだろう


 卵を投げた人間が 

 チベットの平和を 

 真に願っているのか


 卵が「聖火」と呼ばれる ただの火を消せば

 投げた人は目的を達成できるのだろうか 

 もちろん 中国当局に対する「批判」というのは分かるのだが


 私は疑問に思う


 ダライ・ラマ氏と 中国側が 話し合いを持つという

 このことが 劇的な変化をもたらすのだろうか

 恒久的な平和を


 今回の世界の混乱を見て

 チベットの人たちが拍手するかというと

 必ずしも そうではないだろうと思うのだ


 アジテーションの末に生まれた(と私は思っている)今回の混乱 

 今回の中国政府への一連の働きかけは 

 オリンピック後の強硬路線を導くものではないだろかと 私は危惧している

 
 チベットが真に必要としているのは

 国家レベルでの 中国政府への働き掛けだろう

 草の根レベルでの刺激は 表向きは黙殺され 後の弾圧へとつながる怖れを招く


 4年間オリンピックの為に

 人生を賭け 日々錬磨している選手も気が気ではないだろう

 政治利用(中国の国権躍如)されているのは一面真実だが


 人間の限界に挑戦しようとしている

 アスリート達に

 動揺を与えている面があることも 間違いない 気の毒だ


 
 軽はずみな行為の前に

 自らが所属する国家に求めさせなければならない 

 中国当局への公正な報道を また 民主的な解決を


 
 平和に浸かった日本人の

 浅はかな

 雑感 ですが