「ありがとう」と。

 この一言が すんなり言えた時

 自分が大人に近づいたのを感じた。

 人とのつながりを強く感じた。

 
 人のために役に立ちたい 心からそう思えた時

 自分の存在をはっきりと知覚した。

 自分が脆ければ 他人の役には立てない。

 
 自分の身体の衰えを感じた時

 また強くなったと気付いた。

 やりようなのだ。弱さを知ったことが強みになる。

 
 人生は進む。

 感じ方の違いはあろうが 離れたところから自分を見ると 実は同じ早さで進んでいる。

 点ではなく線で生きている。なかなかそうは思えないけれど。