「『検索』の前に」

 ネットに接続する際「無料」感覚で「E」のマークをクリックしてないだろうか。インターネットの料金が月極定額制(?)になったのは、ごく最近のことだ。それまでは、接続した時間に基づいて実費を徴収されていた。定額制になったことで、利用者は「料金」に関してひどくテキトーになってしまった。
 「ただ」感覚だから、どのサイトをのぞくにも気軽だ。お手軽情報はないかと、「検索」するわけだ。 しかし、そこに真の「検索」はない。「目的」が希薄だからだ。「目的」が明確なほど、「欲しい」情報は入ってくる。「欲しくてたまらない」情報を「偶然」見つけたとしても、それは必然である。その「情報」が「欲しくてたまらない」モノと分かること自体が、自分の目的を「焦点化」出来ている証なのだ。「焦点化」しないままにネットを開く。それは、時間の無駄である。「まぁ、時間つぶしの分にはいいだろう」。そうだろうか。ブログを始めて、「お金儲け」サイト・「お店・メーカーの意向を代弁している」ブログの多さにあきれた。特にブログには。人は一度目にした情報は、程度の差はあれ覚えてしまう。有害無害に関わらず、それを見た後の自分の意志決定に、何らかの影響を及ぼすのだ。ネットを開いていない状態なら、理性的に対処できるだろう。しかし、なにかの思いつきで深みに入ってしまうこともあるだろう(私はないが)。恐ろしい。そんないい話なんて、ないものですよ。