「猫のためいき。」

 真っ暗な中 駐車場へと 

 最後に 駐めるべく あと数メーター

 ゴミステーションの下 茶色の毛の猫が 

 
 敵意のかけらもない 私の 

 車の 砂利道を無遠慮に通る音に 

 一応逃げとくかと やる気がなく 走っていく


 寒くなった


 たぶん 困ってもいない

 その充実した歩き様に

 俗な私は どこか感動するのである