「田母神俊雄さんと自衛隊員のココロ。」

 戦争は しては けいないものだ

 しかし 戦争は していい してはいけない という論議を経ずに起こる

 戦争がどうして起こるのか その根源を探る営みは 以外に少ないモノである


 虐殺の事実 拷問の事実 

 「死」というものは 一つであっても 万であっても どんな姿をとろうと 悲しいモノに違いない

 一人の人間が 誰かを「死」へと導きたい そんな理由から 戦争は 起こらない

 
 「軍」というものの創設においても そうだ

 上記の理由から 行われるモノではない

 しかし ほぼ どの国にもある


 「軍」というものへの存在における認否は ここではおく

 隣国の脅威に備える 自国の権利維持を図る

 独立国家として 「軍」があっても 何ら不自然ではない   あくまで 国際的に見て


 今日 NHKのクローズアップ現代を見ていると

 シビリアンコントロールへの不安をはらすべく 日本の軍事を司る方達が行う取り組みに

 スポットが当てられていた


 防衛大学の校長先生が

 防大生と話し合う場を数多く持とうとしているのだそうだ

 あきれた


 当たり前ではないか これまで 何をしてきたのか 今回を機に 始めるのか あきれた


 その校長先生曰く

 学生には 幅広い考えを持って欲しいのだそうだ

 これ 新しい視点だろうか 教育機関であるはずなのに 

 
 若者は 本来 色々な考えを持っていて 当然だ 混沌といっても良いのだから

 そのなかで 「軸」を自分なりに定め 自ら成長していく

 よほど 締め付け というか 学生の主体性を 軽視した教育を行ったという悔恨があるのか


 TVのなかで タイの「軍」に赴き 研修してきた生徒と会話する場面があった

 生徒が言う「タイ軍の学校生徒は 王を守るために国に存在している そう語っていた。目的がはっき      りしており 感心した」といったことを

 校長が言う「そういった 一途な感情の元に 軍にいる というのは 日本で言えば 太平洋戦争前の      考えだ もっと幅の広い考えを持ちなさい」といったことを


 あきれた


 学生と交流の場を持っていく というのは 学生を否定するためか

 この学生は 間違ったことを言っているのか あなたは正しいのか

 校長がこう述べたことで この学生は 自分の留学(?)自体の懐疑の念を持って見つめることだろう


 学生を迷わせることが 交流なのか その答えも漠としたモノなのに


 自衛隊を 「職」の一つとして考える(現実サラリーをもらっているのだから)と 不思議さが分かる

 防衛大は その職業訓練校と位置づけることこそ 必要なのではないか(士官学校である訳だから ややこの話の本筋から外れるが)

 上記の校長の言葉こそ 観念的で 思想教育に近い気がする 


 防衛大の数年の課程において 「幅広い考えを持つ」自衛官の育成を主眼にできるのか 無理だ

NHKの論説委員の方だったか 「国民の決断を(「軍」でなく)受け入れてくれる人材育成を目指し ている姿勢は・・・(OKということ)」と言っていたが これも あきれた

 国民の決断が速やかに行われ 国家の方向性が出されることって かつてあったか 今できているか
 

 ないよ

 
 それは 理想であって それを目指してはいても 

 無理だ

 もっと 政治への関心を高める という当たり前のことから始めないと


 あの戦争がこうだった

 いやああだった 

 なんて言えるのは 何十年後に 幅広い情報が集まってからの話なのだ


 戦争は「軍」が原因で発生したのではない

 この事実から始めないと

 私たちは 道を誤ってしまう


 自衛隊に国を守ってもらったという感慨が みなさんあるだろうか

 北海道であれば 自衛隊と聞いて真っ先に思い浮かぶのが 雪祭り雪像である

 災害が起きれば 最前線で働いている自衛隊の方がいる


 しかし


 道路を走っていれば その独特の車体 服装から いぶかしげな目を向けられ

 ひとたび何か事件を起こせば(同じ人間なのに)

 他職種以上のバッシングが起こる

 
 自衛隊員の方々の社会的評価というのは 必ずしも高くない

 その働きほどには

 有事のあるなしは さておき 自衛隊の方は よくやってくださっている と思う


 これこそ 自衛隊の宣伝活動のたもまので だまされちゃいけない なんて言う方もいるでしょう

 しかし 創設以来の存在論議はさておき 自衛隊というものの存在価値というものは

 ある程度認められていいのではないでしょうか


  


 自衛隊員の人の やりがいって 何だろう     そう思う

 単純な話 人は 目的がないと 生きていけません

 特に 仕事では


 自衛隊の人にも 家族はいて

 家に帰れば お父さんだったりするわけです

 お父さんが 自分の仕事を 胸を張って語れなければ 子は どう思うのでしょう


 そんな 単純なところへ持ってきて

 その校長先生の 自分勝手なお話しが いたく 気に障ったのです

 あきれたわけです

 
 田母神さんの論文は 全く読んでいませんので 

 論評は差し控えますが

 お許しを


 ただ 人として ねぇ