「自戒。」

 声を枯らして叫ぼうが

 ささやこうが

 届かない


 耳で聞こうとしても

 肌で感じようとしても

 理解できない


 こねても 叩いても

 形にならない

 色も付かない


 不条理が ジレンマが 憤怒が

 辺りを巡る時

 拭いても 払っても ふつふつと ただふつふつと
 

 自分の顔が どうなっているのか

 ふと 意識を上に持ってくると

 なんとか 保っている


 墓場まで持って行けたら

 いいのだけれど

 いいのだけれど なぁ