「銃乱射事件の日に。」

 現代は 「個」に向かっている

 社会が求めている「力」がそうなのだ

 ○月○日△時から□時まで その時間にいられる人間がいればいい といったように


 「集団」で得てきた幸福に 飽きたらずに

 人は自分だけの幸福を 見つめようとしている

 「たすこと」ができない幸せを

 



 つまる か つまらないかは その人次第

 結局 人は 違うのだ

 当たり前だ

 
 自分以外に 1億の人々が暮らす社会

 1億の人間の目指す 幸せのベクトルの方向・強さは 人間の数だけあって 同じモノはない

 当たり前だ 

 
 そのなかで

 
 自分だけの 我を通すことが 「許される」

 そう思う人が いるのだ

 信じられない


 が 


 現実なのだ 


 周囲の人間に言えば 止められることは 理解していた

 それだけの分別はあった

 しかし 犯した


 理解することと

 実行することの間には

 どれだけの距離があるのだろう


 三権分立は 「人間」の理性を疑うところから生まれた思想だ

 絶え間なく 循環する監視の元ならば

 集約した強大な権力が それぞれ上手くやるだろうと


 今回の事件は

  
 どうすれば 防げたのか

 「家族」だと思う

 帰属する母集団があれば と


 人はあいさつだけで お互いの心を感知できる力がある

 そんな大きな力も

 一人きりでは 育たないし 人と触れあわなければ 感知もされない 

 
 自らからに閉じこもる人間に ただ手をさしのべるほど社会は 優しくない

 集団の中で 何かを担わなければ食っていけなかった 江戸時代に戻ればいいのか 「村八分」が最も

重い罪だった時代に

 どうすればいいのか




 皆目分からない



 ただ ただ 無くなった方の冥福を