「ワークシェアリング。医療の在り方~総合病院と地域の病院と~」

 今 医療現場では あるシステムづくりが進んでいる

 地域の病院・医院 と 都市部の総合病院のワークシェアリング(分業)だ

 一言で言うと 「症状」の発現→地域の病院(ここで終わればOK)→総合病院(もしもの時に) の

順 で患者を流そうとするモノ


 風邪のような簡単な(語弊があるが)ものは地域の病院で十分

 総合病院は 重病患者のために 存在している という訳だ

 紹介状なしに訪れてしまった患者には 数千円の 「総合病院受診料(という名ではないが)」を払わ

なければいけない


 このお金は 何のためなのか 正直分からない


 医師への手当?違うだろう

 総合病院自体の利益に?変ですね。

 まさか地域医療の拡充に?聞いたこと無いなぁ。

 
 どなたか 知っている方 いらっしゃいませんか?

 
 まさか 「総合病院の敷居をまたぎおって けしからぬやつ」のはずはないが

 現実問題 患者への脅しとしてとらえられても不思議はないほど 理不尽な金額である

 
 是非 病院・行政に対して 今後数年かけてやって頂きたい調査がある

 それは この金額を払ってまでも総合病院を訪れた患者の数の推移である

 それと合わせて 総合病院の待ち時間が少なくなったか より快適になったか も


 気の小さい私は 医師に紹介状を書いてもらうことが 苦痛でならない

 「あなたには手に負えません どうか大先生を紹介して下さい」と頼めるのか

 病というのは多く経過観察が欠かせない 数ヶ月留め置かれ不明の状態を続けないと上記の勇気が出な

いだろう 


 今診てもらいたいのに


 偽眼科医師のニュースを聞きましたか

 その偽医師業が発覚したのは 一つの誤診から

 それまで数千人診察し ほぼ問題がなかった 


 偽でも勤まるわけですよ 誰でも良いという意味ではないのですが

 要は 独学にしろ 知識を学ぶことで ある程度診断ができうるのではないかという仮説

 何しろ自分の身体 客観的にセルフチェックできれば どんな医師よりも情報を集められるわけだから


 転


 あなた近所の医師を信用できますか

 「はい」と言うのであれば これ以上良いことはない

 しかし これが全国民に当てはまるだろうか


 数十年住んでいる地域

 「医院の先代から知っている 診てもらって 悪くなった話なんかも聞いている」という人

 「妻が先生(医師)にひどいこと言われたんだよね」という人


 しがらみにくるまれた医師は不幸だが

 医師とは ある意味個人の能力の差が激しい職業ではないだろうか

 医療システムの改革に手を付けた人は 地域の生活をしている人だろうか ふと考える


 転


 血液検査 尿検査 レントゲン MRI 胃カメラ その他 病院でしか受けられない検査は多々ある

 どれもが大事なモノである そしてカルテも

 先ほども書いたが 病に「経過観察」は不可欠である


 上記のものが 病院間で積極的にやりとりされている という話は 聞かない

 この医療システム改革に合わせて やりとりされるようになった とも聞かない

 特にカルテは門外不出になっている と私思うのだけれど どうだろう


 診断の材料となる 検査結果 そして診断を下したカルテ

 これは 対のモノだ

 しかし 病院同士の行き来はほとんどない 


 転


 大病院の先生はベテランの先生ばかりだろうか

 つまりが多くの症例を持ち 今後症例の蓄積が必要ないという方達なのだろうか

 ここで言う症例というのは「発症し→医療行為を受け→治癒した」をもって症例とする


 現在のシステムには 診断業務を総合病院が受け持ち 経過観察と実際の診療を 地域の医院に投げ返

す という流れも視野に入っている 総合病院の負担を減らしたいわけだ

 しかし この流れでは前述の「症例」が完成しないわけだ

 新進気鋭の医師が「症例」を持てない 


 医業というのは アカデミックなモノで 現在までの研究成果を足掛かりに 今の症例を持ち その症

例に対するアプローチから 既存の治療に変わる新しい治療が産まれるモノではないのか

 
  
「病」というのは システムに 当てはめられるモノだろうか

 お金が 問題なのは分かっている

 赤字財政が黒字に転ずればいいのか 国政とはそうなのか

 切りつめれば いいのか


 なんだか 疲れてしまいました・・・