「MRIにとうとう入った」

 狭い 壁との距離は20センチくらいか 想像より近い

 「具合が悪くなることもあります」 との言葉は 脅しではなかった

 目を開けたままだと 私もやばい感じで 目はずっと閉じていた


 「首」の部分のせいか 顔のすぐ上に 簡易柵みたいなものが下ろされた

 両耳と台の隙間には 梱包材のような物が詰められ まさに「入棺」

 機械は「ピピびび」言っている お経のリズムに聞こえる


 頭の中でロッドを振る自分をイメージ(病気?)

 これがなかなか効く 狭いイメージは飛んでしまった

 人間の頭は単純(私だけ?)だな と一人苦笑



 手には なにやら器具を持たされた

 ちょうど 血圧計の 「ぱふぱふ」のようなもの

 金属類は持ち込めないので 緊急の際のサインを 空気で送るということだろう いささか頼りない


 始まる前のやり取り 「首動かさないで下さい」

 「何分くらいですか」

 「20分くらいです」 大丈夫かねぇ


 たぶん大丈夫 と思っていたのだが

 半ばくらいから 「よだれ」がたまりだす

 「えっもしかして飲み込めないの・・・」


 誰も相談する人は いない

 1回飲んでしまいました・・・

 その層だけ ピンぼけなのかな

 
 さて 結果は・・・次週