負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じ抜くこと・・・。
あの歌だ。
ユーチューブでたまたま見つけた動画クリップ。
しみじみ聴いている。
「勝て」と言ってない。「負けるな」と言っている。
そうだ。人生、なかなか勝てるものじゃない。そもそも人生は勝ち負けではないはず。
しかし「勝ち気」は誰にもある。「生き続ける」ることは他の生き物との生存競争に「勝ち続ける」こ
とに実感としては似ているから。
「生きたい」のだ我々は。
ただ、日本に限定するならば、便利な世の中だ。質を問わなければ「生存」は割と容易である。
人間は、生きることの「質」にこだわりだした。
ただ、「生きることの質」の「勝ち負け」を決めるのは容易ではない。
誰が決められるものでもないからだ。いわば「心」の持ち方次第だから。
子供のけんかを見ていた。
「泣いた」方が負けだ。分かりやすくていい。
もう何年泣いていないだろう。
「負け」を認められなくなったからではないか、と思う時がある。
それだけ人間としての「純度」を失いつつあるのを感じるのだ。
負けそうだから、「負けるな」というメッセージに惹かれる。
「勝ちたい」とも違うのだが。
やらなきゃ、と強く思わせる歌である。