「食器洗い機」で生まれる時間

 便利だ。

 というほど便利ではない。

 「仮洗い」なる一手間があるためだ。

 軽く表面をたわしで「ごしっ」としなくてはならない。

 こびりついているモノはしっかり取っておかなくてはならない。

 
 しかし、確実に洗う時間は減る。

 左で機械に「しっかり」洗いをしてもらいながら、

 排水溝掃除ができるのだ。


 毎日10分得をする。

 とする。

 365日で3650分。

 約60時間の創出だ。

 浮いたから、2泊3日の旅行にいけるわけではないが、

 なんだかうれしい。

 
 電化製品というモノは、単に人力を「肩代わり」するわけではない。

 洗濯は板で、外で。2時間。

 洗濯はほうきとはたきで。1時間半。

 ご飯はかまどで3食。5時間。


 人間に「時間」を与えてくれる。

 無論、問題もある。

 
 物理的に機能的に行われてきた「家事」。

 それを行うことで身に付いたはずの「知識」が

 今は身に付かないという側面もある。

 しかし、別の部分で補えばいい。

 時代に合わせて生きる。

 それもまた一つの必然だ。