「カラオケ」嫌い・・・でも。

 カラオケが流行り始めたとき、高校生だった。音楽を「聴く」ことは好きなのだが、「歌う(自分の声を人前で出す)」ということが気恥ずかしくて嫌いだった私。やはり「カラオケ」も嫌だった。しかし、周囲は「カラオケ好き」ばかり。カラオケのせいで自分だけ帰るのも、なんだかばつが悪く、つきあうことが多かった。社会人になってからも、周囲には「カラオケ」好きの人が、けっこういる。そして定期の飲み会の後、カラオケに行くということも当然ある。昔と異なる点は、「楽しめるようになった」点である。「嫌い」なのは「歌う」こと。「歌う」以外にすることとは・・・。「リズムをとること」「自分の歌声を歌い手にシンクロさせること」である。「リズム」に関して言うと、曲のテンポに合わせてタンバリンや膝打ちで拍子をとることが心地よく感じるようになってきたのである。長年辛抱しながら、「どうしたら嫌なカラオケも楽しめるか」と自分でも気づかないうちに探していたのだろうか。気づくと、そうなっていたのだ。ちょっと変な人かもしれない。「シンクロ」に関して言うと、私の「声」には「照り」がなく、他の「歌い手」さんにかぶせて歌うと目立たないのだ。「自分の声」を他の人に聴かれず、かつ、歌えるというわけだ。これも少し意味不明だが、自分の中ではまぁ整理がついている。まぁ、どうでもよい話なのだが・・・。