「ジョージ・ウィンストン」のカノン

 昔の(今もあるのかな?)5時から6時までのニュース番組。その締めくくりには、その日扱

ったニュースのヘッドラインが映し出される。

 その時、ある音楽が流れる。ピアノのみの音。引き寄せられるメロディだった。

 ニュースなど、どうでもいい。この曲を聴いていたいと思った。

 「あこがれ/愛」という名の、ジョージウィンストンというピアニストの曲だと知ったのは、何年も後

のことである。

 私が生まれて初めて「バイト」をして得たお金で買ったのが、この曲が入ったCDだった。

 「オータム」という名のアルバムである。

 ありきたりな言い方だが、私にとって珠玉のアルバムである。

 「人生」が詰まっている「作品」だと思う。

 ある時は「強く」、ある時は「弱く」。「弱さ」「余韻」の「存在感」を感じる。。

 「カノン」もおすすめだ。「オータム」に入っていたかな?違うアルバムだったかも。

 「カノン」はパッヘルベルの「カノン」だが、色々な楽器・解釈で親しまれている曲である。

 当然私も聴いたことがあった曲だったのだが、「ジョージ・ウィンストン」の「カノン」を超える解釈

に出会ったことがない。無論、アートの世界で「超える、超えない」といった言い方はナンセンスなのだ

が。

 これから卒業のシーズンだ。「カノン」を久しぶりに聴いた。やはり良い。