「引くに引けない そんな時。」

 一つの言葉が 出来事が

 大切な仲間たちの絆を 一瞬で 冷え切らせてしまう

 よくある話だが 反面 誰しも望まぬことである


 望まぬことであるがゆえに

 ひとたび 転がり出すと その流れは止まらない

 止める努力も 実らない 行き着くところまで


 それは


 たった一つの言葉が 出来事が ある前に

 多くの 我慢があるからだ

 誰もが望まないという 「誰」には 当然 当人もいる


 自分自身が

 一番望まない結果になった時

 人は どうなるか


 崩壊するのだ

 そうして 新しい自分になろうとする

 今まで見せたことのない自分に 


 努力が実らないことは ここに起因する


 新しい自分には

 これまでのリクツが

 通用しないのだ


 人間と人間の間には「ずれ」がある

 その「ずれ」が「魅力」と映れば

 友達 師弟 夫婦といった関係の素地となりうる  


 しかし


 この「ずれ」が字義通り 「差」として「違い」として

 知覚された時 

 関係は 冷えてしまう


 ここまで考えると


 「ずれ」ると終わり?としか 思えないのだが

 不思議なのが 私たち

 人


 なぜなら 

 人はそう簡単に変われないから

 新しい自分も 次第に元の自分へと戻っていく


 元通りになるのは

 「ひと言」で

 いいかもしれないのだ


 今 この時 

 人知れず 心は鳴動している

 きっかけを待って…