「マジックスポンジは生活革命だ」

 「マジックスポンジ」と、自分では呼んでいる。
 色は白。きめの細かいスポンジだ。使うと小さくなっていく。
 洗剤不要。強くこする必要もない。しかし、見事に落ちる。
 たぶん、皆さんも知っているだろう(??)、と思う。生活用品としては、「確固たる地位」を築いた、あのスポンジである。
 登場は、何年前だろう。当時はとても高価だったが、今は「百円ショップ」でも扱っているほどだ。
 これが登場する前、活躍していたのが、研磨剤入りのクリーム状の洗剤プラス、スポンジ。しかし、汚れを取りたいのに「傷」がついてしまう。また、仕上げによく流さないと、研磨剤が残ってしまうという「欠点」があった。
 そして、これらの欠点を補ってあまりある、「マジックスポンジ」が登場したのである。
 時々私は、開発者に頭を下げてお礼を言いたい衝動にかられる。
 「このおかげで・・・」と。
 この気持ちは数年暖めていたものだ。商品も安定供給されるようになり、十分な「市民権」を得たと判断される今、言わせていただこう。心からありがとうの気持ちを。
 おかげで、流し清掃が「欲求不満解消」の側面すら感じられる行為になったのだから。
 欲を言わせてもらうと、もう少し耐久性を向上させてもらいたいが・・・。すぐ小さくなるもので。