「自民と民主と政権と・・」

 福田さんの辞任表明に

 総選挙の自民党圧勝を予感したのだが

 そうでもないような気もしてきた


 初めは民主党の党代表決定に至る

 小沢さんへの集約劇に

 これは自民党の派閥争いそのもので 

 民主党の「野党」としての新鮮味が消え

 有権者の「期待感」を大幅にそぐモノだと思い

 あれやってしまったなと 思っていたのだ

 
 暫定税率失効前後の

 民主党が仕掛けた与党に対する政争については

 私たちが納める「税」の使い道を明朗にという

 (当然だが)世論を造り出したという点で

 画期的だったと言える(こういったことが論点となるのがおかしいのだが~当然すぎて~)

 そのアドバンテージを失ったと 今回の選んでいない党首選びにおいて


 党としての戦略上 福田さんの選択は正しかったと言えるだろう

 無論無責任辞任であるが たいしたものだ

 そう思っていたのだが


 今回の麻生さん決定に際して

 自民党もまた 失点をしてしまった

 有権者の大多数が「総裁選なんてやる意味がないね」と思ったことだろう

 盛り上がることが命題ではないのだろうが

 本気で「日本の将来」を託す「総裁選」にしたかったのであれば

 「麻生さんvs○○さん」という「さし」の戦いが必要だったろう 


 政治の目的とは

 「国民が暮らしやすい国つくり」であるはずだ

 政治家には この主題に取り組んでもらいたいのに 離れる一方だ


 消費税の上げも仕方ないだろう だって国家財政が赤字なんだもの

 暫定税率の維持も仕方ないかもしれない だってインフラだもの

 地方への財源委譲は間違いですよ これは責任逃れです 行政サービスは国家規模でないと なんのた

めに官僚さんがいるの


 そんなに難しいのかな 政治って と思うのです

 国民の税金を財源に 国民が住みやすい国家を運営していく

 もし難しくなってしまっているのなら それは今の政党政治の在り方が間違っているということ


 政治のシステムがうまく機能しなくなってきているのは

 ズバリ官公庁と政治とのリンク切れが原因でしょう

 最近やっと気付かれ始めていますが・・・

 
 政治のトップが入れ替わる 大臣も替わる

 大臣は官公庁のトップです

 しかし 大臣が急に変わっても官公庁が機能危機に陥ったなんて話は聞きません

 もちろんそうなっては困るのだけれど・・・

 

 でもおかしいでしょ

 

 社長が替わっても今まで通りの会社 

 せいぜい変わったトップに花束を渡すセレモニーが加わるくらい

 結局 誰が大臣になって官公庁の仕事は流れるようになっているのです たぶん

 リーダーシップを示そうとする大臣が出てくると

 あわててこれまでの「経緯」を示しその命令は修正される・・・

 
 それぞれの組織改革なんて できないようになっている

 結局 国家の財政を使い行われている実務はそれぞれの官公庁が行政化していることを誰も言わない

 当たり前すぎて


 首相からのトップダウンの指示では

 動けない/変えられないほど 各官公庁での業務ががちがちに固められているのが

 今の日本が変われない理由だと思います

 
 「構造改革」というのは新鮮な言葉でしたが

 いったいどこの構造を・・・というのが国民に浸透しなかった

 変えた後の国民の生活がどう変わるのかというビジョンが弱かった

 
 首相の仕事なんて できることなんて ちっぽけなもんだな

 首相になった人は そう思って失望しているのではないでしょうか

 

 でもね 

  
 
 やってもらわないとね



 日本に生まれて良かったと 

 我が子が思えるような社会に

 してもらえないかなぁ